バイオリン(ヴァイオリン)販売・専門店・
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Arturo Virgoletti

Arturo Virgoletti 1991 Trinita Reggio Emilia

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モダンイタリーのチェロをお探しの方、また、イタリア新作チェロをお探しの方から、なかなか良いチェロが見つからないとのお話をよく聞きます。

その大きな理由としては、先ず手工チェロ全体の生産台数が少ないことが挙げられます。そして(言うまでもないことですが)、イタリアの手工チェロ ならば全てが良いと言えるものではありません。
つまり、手工チェロの世界は絶対数が少ない上にセレクションをかけられるので生き残るのが大変難しい世界と言えるのです。

そのような世界では「200~250万円 の新作では全然鳴らなかったから」とか、「新作では気に入るものがなかったから」と言って、徒に価格帯を上げることは必ずしも得策ではありません。 もちろん価格を上げたためにモダンイタリーの楽器の良いものに出会える可能性が無いとは言いません。しかし、新作で満足できなかったのは、たまたま良い新作楽器に出会えていなかったからだけなのかもしれないのです。
このことはモダンイタリーをお探しの方にも言えます。価格を上げていけば、必ず良い楽器が見つかるという世界ではないのです。

そのような時は、もっと安い価格のものにも目を向けてみるというような、発想の転換も有効です。 例えばこの楽器のような新作だけれども、年数が経った楽器などへ。

この楽器はチェロとしての音の魅力を充分感じさせてくれると同時に、見た目でも楽しませてくれます。
それは、
・10年の年月が落ち着かせてくれた 透明感ある表板のニス。
・裏板、横板、ネックに使用された珍しい bird's-eye(鳥目)の楓材 。
・しっかりつけられた隆起。
等からくる独特の迫力、雰囲気です。
これらは、どこかモダンイタリーの楽器の重厚な雰囲気に通ずるものがあるのです。
(Arturo Virgoletti はある時期、Francesco Bissolotti に師事していたとのことですが、Bissolottiファミリーや、弟子たちの楽器に比べますとこの楽器はかなり重厚でしっかりした印象があります。)

新作、モダンの楽器をお探しで、もっと高い楽器を探さないといけないのかとお思いの方、是非ご覧になってみて下さい。楽器の詳細画像はこちらから