イタリアの弓、Cremonaの弓 なんて聞いたことも無いね
おそらくそう思われる方が多いのではないでしょうか。
「ヴァイオリンはイタリア、弓はフランス」と昔から言い伝えられておりますので・・・。
しかしそれは大昔の話のこと。
確かにヴァイオリンはイタリア、そして弓はフランスで 栄華を極めました。
その後、その栄華を極めたスタイルは各国に伝播していき、それぞれの国の製作者がその黄金期のスタイルをいかに継承するか、再現するかに努力してきたわけです。
その苦慮の歴史、努力の歴史は現在に至っております。
ただ、弓の場合はヘッドやスティックの太さ、テーパーなどをいくら忠実に再現しても、材料が悪ければ、期待される強度、弾力性など、性能が確保できません。ですから、良い材料を持っている、良い材料を使えるということが良い弓づくりには欠かせないのです。
ブランド性が高いのは、弓の場合は現代でもフランスでして、イタリアの弓はヴァイオリンとは違いブランド性は低くなります。ということは、フランスは割高感がどうしても強く、非フランスであれば良質のものを安く買える可能性が高まるということなのです。
イタリアの弓製作者は、どちらかというと個性的な人も多く、フランスの伝統からはちょっとはずれた作りの人が少なくないのですが、このEmilio Slaviero(ズラビエロ)はフランスの良い時代の弓づくりの伝統をうまく受け継いで作っていると思います。
今回ご案内している弓はそのSlavieroの工房製なのですが、具体的には、フロッグに規格品(既製品)を使うことで、大幅(半額近く)に販売価格を下げることに成功しました。
もちろん、心臓であるスティックの材料は、Slavieroがストックしてきた良質のフェルナンブーコから選び出されて使用していますから、性能、弾き心地、音質などはクラスを越えています。
まず、私は試奏してみて、音の良さにびっくりいたしました。
音や性能のが良ければ、フロッグの質感や見た目はあまり気にならないという方には、コストパフォーマンスの高い弓となるに違いありません。
皆様からの試奏のご予約をお待ちしております。
ヴァイオリン 弓 イタリア Cremona E.Slaviero 工房製
入荷は不定期ですので在庫状況につきましてはお問合せ下さい。