サイズが小さくとも、深く、柔らかなC線の響きをお求めの方へ
豊かな低弦の響き、伸びやかで多彩な表現力を是非お試しください。
Mathias Neuner Mittenwald ca.1880 ( 393 ㎜ )
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ヴィオラ選びを難しくしている理由のひとつは、まず生産される楽器の絶対数がヴァイオリンに比べ少ないこと。当然そこからつくりの良いもの、状態の良いものを選び出しますと、もっと数が少なくなってしまいます。 そこへきて、ボディサイズや弦長がまちまちであるというヴィオラ特有の問題があります。サイズを限定していくと更に選べる楽器が少なくなっていってしまうのです。
そんな中、良くある悩みごととしては、小さ目の楽器だと容積がヴァイオリンに近づくので、ヴィオラ特有の音が出にくくなってしまうのでは・・・という心配があると思います。
そういったご心配にお答えできるのが今回ご案内する楽器です。小さ目の楽器で何か良いヴィオラはないかとお探しになられている方にとって、きっと良いご提案になるのではないかと思います。
ヴィオラは、古い楽器の方が低音が豊かに、まろやかに響くという傾向も多くみられます。確かにこの楽器を弾いてみますと、このサイズからは想像もつかない豊かな低音の響きがいたしますので、良い歳のとり方は低音楽器にとっては重要なのかもしれません。
Neuner、Neuner系と呼ばれる楽器は結構ありますが、つくり、状態は様々ですので(手工弦楽器は皆そうなのですが)銘柄だけで単純に判断はできません。一台一台を丁寧に吟味していくしかないのです。
この楽器について言えば、ニスの色などNeuner、Mittenwald 地方 の楽器の典型とも言える風貌の楽器でありますが、材料、つくりなど細部を見ていきますと、間違いなくそれらの中の最高のものの一つになることがわかります。
小さ目の楽器をお探しの女性の方、ヴァイオリンと頻繁に持ち替えるので あまり大きなサイズのヴィオラは持ちたくないという方、この楽器ならば、サイズのために音が犠牲になっているという気持ちは全く湧かないと思います。是非実際にお試しになられて、そのことをお確かめください。