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Sesto Rocchi 1956 S.polo

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こんなSesto Rocchiを見たことがあっただろうか?

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この楽器には材料の選択、楽器のスタイルなどに彼の師匠であるLeandro BisiachやGaetano Sgarabottoの影響が濃厚に現れています。例えばシャープなf字孔はSgarabottoからの影響が見て取れますし、裏板の材料の選択などには、Bisiachの影響が感じられます。所謂巷で良く見るSesto Rocchi とは外観からして全く異なるのです。
ですから、この楽器はSesto Rocchiの楽器の中、いやモダンイタリーのヴァイオリンの中でも最高の部類のものに間違いないと私は思います。
本人には悪いですが、この楽器の素晴らしさをSesto Rocchi という名前が邪魔をしています。かくいう私も初めてこの楽器を見たときに、あのSesto Rocchiの作とは全く思えませんでした。
というのは巷で販売されている多くのSesto Rocchiはニスの状態をはじめ、コンディションはものすごく良いのですが、板も厚く、鳴らしにくいものがほとんどだからです。おそらくこのSesto Rocchiを見たり、弾いたりしたことがある方の多くは、Sesto Rocchiなんて鳴らないし、大したことがない楽器だと思われたのではないでしょうか。
無理もありません。私もこの楽器に触れるまではずっとそう思っていましたから・・・そして、この楽器を見てから私は考えを改めなければいけないと思いました。Sesto Rocchiも優れた楽器、音の良い楽器を作っていた時代、作れていた時代もあったのだと・・・
それは上記の先生、Leandro BisiachやGaetano Sgarabottoの教えに忠実に作っていた時代。その時は本当に良い楽器が出来ていたのですね。

是非このヴァイオリンを手に取ってご覧になられてみてください。今までの彼の楽器とのあまりの違いにきっとびっくりされることと思います。
どうせでしたらSgarabottoやBisiachの名前、そうでなくてもアトリエ作、工房作として出された方が、イメージが良かったでしょう。
この楽器を手に入れるということはLeandro BisiachやGaetanoSgarabottoのヴァイオリンをそれらよりもかなり低価格で手に入れるということにほぼ等しいのです。

音については、すでにかなり弾きこまれていたせいでしょうか、古い材料を使用しているしでしょうか見た目、音とも1956年作の楽器とは到底思えません。
ただガンガン鳴る、大きな音がするというというのではなく、深みのある、しかし芯のある音をこの楽器は持っています。そういう意味では所謂モダンイタリーの音を超越していると思います。ひょっとしたらBisiachやSgarabottoを買うよりも音は良いのでは?

このSesto Rocchi 1956の実際の音はYouTubeでお聴きになれます