本日はイタリア新作ヴァイオリンChristo Marino 2010年をご紹介いたします。
モデルはGuarneri del Gesu モデルです。
世の中のヴァイオリンの9割がストラドモデルと言われていますので、del Gesu モデルはそう多くはありません。
Marino はブルガリア出身ですが、現在はCremonaで活躍しております。最近目覚ましく腕を上げてきたように思います。現在は演奏家の Bruno Giuranna にたいそう気に入られ、専ら演奏家直に作ることが多くなったようです。
この楽器は表板、裏板の材料、ニスどれをとっても素晴らしいものがありますが、特に裏板は美しいと思います。いつまで見ていても飽きない、思わず陶酔してしまうそんな美しさがあります。
現在、クレモナの作家は裏板の杢を黒く着色?薬品等で焼く?人が多いのですが、そうすると、まるで動いて見えるような神秘的な杢の立体感が見た時に感じられなくなってしまいます。
この楽器はそういった処理を全くしておりませんので、自然な杢の美しさを味わうことができるのです。