Joachim Schadeのヴァイオリンの音を聴く
惜しくも、2016年夏に亡くなられましたが、ドイツの名工 Joachim Schade (ヨアヒム・シャーデ)製作のヴァイオリンの音を聴いてみましょう。
新作と言ったらイタリア新作ヴァイオリンしか知らない方々には意外でしょうが、彼のヴァイオリンはソリストやコンマスクラスのプレーヤーも使う知る人ぞ知る名器なのです。
ストラド、デルジェス以来、あらゆる製作家たちがその二人の背中を追いかけて研究、そして製作に勤しんできました。ですから、現在はイタリアでしか、良い新作ヴァイオリンが作られないということはなく、極端なことを言えば、全世界中どこでも良い楽器が生まれてくる可能性があるのです。
ですから、ドイツで新作の名器が生まれても全くおかしくないのですが、イタリアだけが最高である、ドイツは量産品しかないという狭い視野しか持っていないと、なかなかこのようなシャーデのようなヴァイオリンは受け入れられないのかもしれません。
曲はサン=サーンス作曲 ヴァイオリン協奏曲第三番 第三楽章より
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