本日はハンガリー製 モダンヴァイオリン Robert Laumann 1907年をご紹介いたします。
年代、そしてそのつくりから、モダンイタリーに匹敵する逸品として私が自信を持ってお薦めする1台です。
実はハンガリーやチェコ、東欧圏と言いますのは、名ヴァイオリニストを何人も輩出している弦楽器大国なのです。ですから、楽器製作の面でも良い楽器が沢山あるはずなのです。
しかしながら、現実は良い楽器は、だいたいイタリア製に化けてしまうことが多く、そのため、ハンガリー製の楽器のまま良い楽器に出会えることが極めて少ないのです。
この楽器はそういった中では貴重な存在。イタリア製に化けずに、ハンガリー製のまま残っていてくれました。
まるで、出来の良いモダンイタリーを彷彿とさせるような外観。材料、つくりとも実に素晴らしいものがあります。逆に申し上げれば、この楽器以下の真正モダンイタリーを探すことは簡単なことでしょう。
ただ、真正モダンイタリーとなれば、どんなにひどい楽器でも価格だけは間違いなく高くなっていきます。くれぐれも値段につられて、良いものとだけは思わないようにしてください。
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