私も楽器を仕入れるときは一人の買い手でもあります。そういう意味では、そのときは皆さんと全く同じ立場であると言えるでしょう。
皆さんと同じ一人の買い手でもある私が日常楽器を選ぶときに気を付けていること等お話していきたいと思います。
ヴァイオリンのサイズはきちんと測ろう
ヴァイオリンを試奏する際に、楽器が大き目だとか、小ぶりだとかそういう感覚的な表現を使われる方が結構いらっしゃいます。しかし、私が実際に測ってみると、思っていたほどではなかったり、全く逆の結果であったりすることも多々あります。
楽器のサイズは感覚でとらえるのではなく、まずは巻尺、メジャーできちんと測ってみることが大事だと思います。必ずご自分の楽器の各部位の長さを測っておいて、良く把握(記憶)しておいてください。
測る部位としては、ボディサイズ(裏板のサイズ)、アッパーバウツ(上半身の一番広い部分)、ミドルバウツ(真ん中のくびれている部分)、ロウワーバウツ(下半身の一番広い部分)、弦長(駒から指板上部ナットまでの長さ)等々を測っておけば大丈夫です。
そして、楽器店で試奏した際に、鳴る鳴らないに起因する弾きやすさ、弾きにくさではなく、物理的な要因で弾きやすさ、弾きにくさを感じた場合は、楽器のサイズをきちんと測って、その要因がどこの部位のサイズに因るものなのかしっかり確かめてみましょう。
まとめ
感覚に頼らずに、楽器のサイズはきちんとメジャーで測りましょう。
メジャーは、スチール製で幅が広いものですと、しなやかに曲がらず、また巻き取る力も強めなので、楽器にキズをつけてしまう心配があります。ですから、できるだけ幅が細いものが良いと思います。例えば無印良品ではこのようなサイズのものが売っていました。
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