ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの弓のフロッグの材料について
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの弓のフロッグは黒檀が一般的です。それは耐久性が安定していて、黒いので汚れや経年変化に対し見た目も変わりにくいという点もあるでしょう。このフロッグ部分は手で持っていますので、鼈甲や象牙ですと、汗や脂などで結構、色や表面の質感が変わっていきます。もちろん、弓は、観賞用の美術品や工芸品ではなく、演奏するための道具ですから、使い込まれて味が出て来る、そういう雰囲気は大事だと思いますが、鼈甲などは使い込まれるとかなり変化してしまっているものもあります。その点、黒檀は、真っ黒なので、使い込まれても見た目上の変化がそう目立たないと言えるのです。
プラスチックのフロッグも汗等に強いかもしれませんが、耐久性や滑りやすい等の問題で、弓のフロッグには適しません。ですから最低価格品にしか使われていないはずです。
ここでは黒檀以外の材料を使ったもの、鼈甲、象牙を使ったフロッグをご紹介いたします。
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