ヴィオラの製作風景
東京世田谷豪徳寺の中国人ヴァイオリン製作者、Geng Xiao Gang(ガン シャオガン)氏のヴィオラの製作風景です。もうかなり仕上がってきている状態なので、今はスクレーパーでの繊細な作業になってきています。これまで、プロ奏者が所有していたヴィオラのコピーを製作したときのパターン(型)をもとに、さらに改良を加えたものだそうです。出来上がって音を出してみるのが楽しみです。ガン氏のこのヴィオラは上記のプロ奏者の楽器のボディサイズが大きかったためにボディは大きめですが、弦長が短く作られ、ネックも細みなので、女性の奏者にも弾きにくくありません。それでいて、ボディは大きいので、かなり豊かな音、C線の充実した響きが得られています。ヴィオラはヴァイオリンと違い、サイズはまちまちであり、定番となるものがないので、そういった少しイレギュラーなものが良い結果を産むこともあるのですね。
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