東欧製の 1800年後半から現代までのヴァイオリンを集めました
チェコ・ハンガリーのヴァイオリン。いわゆる東欧製の 1800年後半から現代までのヴァイオリンを集めました。
ここに並んでいる楽器は1800年後半から現代2014年までのヴァイオリンですが、どれもチェコ、ハンガリーの製作家によって作られたものです。
チェコ、ハンガリーのヴァイオリンというと、どこかマイナーなイメージがあるかもしれませんが、実はヴァイオリンの演奏面では大変重要な国なのです。
これまでに数々の著名な演奏家を輩出していることでもそれはおわかりになられることと思います。
少し例を挙げれば、ハンガリー出身のヴァイオリニストには、ヨアヒム、フバイ、アウワー、フレッシュ、シゲティなどの演奏家がいます。そしてチェコでは、クーベリック、スークなどの名人の名前があげられます。
また、教育面においてもこの二つの国のヴァイオリニストは大きな功績を歴史上残しております。
先にあげました、フレッシュはカール・フレッシュの音階の教本で有名です。アウワーはジンバリストやハイフェッツ、ミルシティンというような名手を育てたことは皆さんご存知でしょう。
フリマリーやセヴシックの教本も有名ですが、これらはチェコのヴァイオリニスト、教師の名前なのです。
このように、チェコ、ハンガリーは演奏、教育面でヴァイオリンの歴史上大きな役割を果たしたのです。
そういった、いわばヴァイオリン大国ですから、ヴァイオリン製作の面でもさかんでなかったはずはありません。
ただ、チェコ、ハンガリーの良質なヴァイオリンは、これまでに皆イタリア製などに化けてしまったというこ経緯があります。ですから、優秀な楽器が純正なチェコ、ハンガリー製の楽器として数があまり残っておらず、近代においては、チェコなどはドイツと共に、量産化の波に乗ってしまったことなどから、どうしてもマイナーなイメージ、安物のイメージがつきまとうようになってしまったのです。
私が選び出しました、これらのヴァイオリンをじっくりご覧いただき、試奏していただければ、おそらくそういったマイナーなイメージは払拭していただけることと思います。
また、同時代のイタリア製のヴァイオリンに比べて、実力は優るとも劣らないのに、かなりリーズナブルな価格設定になっていることにもきっと驚かれることと思います。
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