4.プラン決定まで
久々の更新となってしまいまことに申し訳ありません。
工事が滞っていたわけではなく、単に私の筆(指?、キーボード?)が進まなかっただけですのでご安心を。
(防音室工事自体は2010年9月15日に無事完了しております)
ではまた時系列を戻してレポートを再開。
ここまで読んできていただいた方はレポートの内容から薄々感じられているかもしれませんが、工事業者は数社比較のうえPT社ことPlay tone さんに決定。
これまでのショールーム訪問、見積書、面談あるいは電話でのやりとりから、各業者を経済性、信頼性、融通性、インテリア等の観点から評価してきたわけであるが、最も理想に近い形での防音室作りを実現してくれそうな業者という点から Play tone さんに決定したわけである。
引っ越すのは中古マンションなので、正確な採寸等は引渡し後でないとできない。そこで現地管理事務所から出してもらった部屋の図面をもとにできるだけ正確な設計図、見積もりを作成することとなる。
以前に書いたとおり、そこそこの性能の防音室を作ろうとするとだいたいどこの業者でも既存の床、壁、天井からそれぞれ13cm~15cmぐらい内側に床、壁、天井を設け、部屋を作る設計を考える。
現状では天井高は2.5mあるのだが、そうすると新しく作る防音室は2.5m-約0.3mで天井高が2.2mとなる計算になる。これは身長にもよるが、立ってバイオリンを弾くにはかなり厳しい高さである。
ただ、既存の床、天井などが躯体のコンクリートに対して二重構造になっていればその空間をつぶして作ることは可能であるとのこと。つまり床が二重構造になっていれば、床高が上がらずに済む可能性があるということなのだ。
管理事務所提出の図面にて確認してもらったところ、床はコンクリートに直貼りしているので残念ながらこの部分は壊すことは不可能。天井は躯体(コンクリート)まで空いているのでこの部分を壊して、直接コンクリートから防音壁を作ることで、天井高2.3m前後は確保できるだろうとのこと。したがって、床は段差が出来てしまうが、これはある程度の性能の防音室を作るためには致し方ない。
決定したプランの概要は
窓については既存の窓プラス二重窓の計三重窓とし、二重窓のガラスには樹脂フィルム挟み込み型の防音ガラスを使用。高音域が通りやすいヴァイオリンにおいて充分な遮音性能を目指す。
床はフローリング仕上げ、壁、天井は珪藻土 仕上げとし、吸音重視ではなく、ある程度響く部屋を目指す。また防音ドアデザインも含め、床、壁、天井のインテリア性を高め、居室としての快適性も向上させる。
防音ドアは1枚とし、自宅内へはある程度は音が聴こえる仕様とする。(もし完全に遮音したければ後から防音ドアを1枚追加可能とのこと)
ウォークインクローゼット内は(狭くなるので)防音室工事はせず、防音ドアで充分な遮音を図る。
というようなもの、あとはエアコン設置工事、照明工事、インターホン子機、火災報知機設置などの細かな工事が入る。
工期はだいたい10日から2週間ぐらいとのことである。
さあ、物件引渡し後はいよいよ工事着工!