MU 002
イザイ&エリザベート王妃国際音楽コンクール
75周年記念CD
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ヴァディム・レーピン(1989年第1位)
ジョルジュ・オクトール指揮 ベルギー国立管弦楽団
録音:1989年 5月
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
ニコライ・ズナイダー(1997年第1位)
マルク・スーストロ指揮 ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1997年 6月
エルガー:ヴァイオリン協奏曲
ギドン・クレーメル(1967年第3位)
ルネ・デュフォッセ指揮 ベルギー国立管弦楽団
録音:1967年 5月
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番
フィリップ・ヒルシュホーン(1967年第1位)
ルネ・デュフォッセ指揮 ベルギー国立管弦楽団
録音:1967年 5月
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
クリストフ・バラティ(1997年第3位)
マルク・スーストロ指揮 ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団
録音時期:1997年 6月
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
ミリアム・フリード(1971年第1位)
ダニエル・シュテルンフェルド指揮 RTB/BRT交響楽団
録音時期:1971年 6月
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ヨシフ・イヴァノフ(2005年第2位)
ジルベール・ヴァルガ指揮 ベルギー国立管弦楽団
録音時期:2005年 5月
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112
バルナバーシュ・ケレメン(2001年第3位)
ジルベール・ヴァルガ指揮 ベルギー国立管弦楽団
録音時期:2001年 5月
録音場所:ブリュッセル芸術センター
イザイ&エリザベート王妃国際音楽コンクールのヴァイオリン部門のライヴ録音集。
2012年は同コンクール75周年にあたり、それを記念して4枚組のCDブックがリリースされました。1967~2005年にかけてのライヴ録音が収録されています。
このコンクールは優勝者に日本音楽財団よりストラディヴァリが貸与されることになっていることでも知られていますね。1997年以降、財団所有のヴァイオリンStradivari1708年製“Huggins”が優勝者に貸与され、4年ごとに次の優勝者に引き継がれています。
さすが名門コンクールの入賞者だけあって、どの演奏者も素晴らしい演奏です。一発勝負のライブということもあって、演奏者の気合の入れ様も尋常ではないのですが、演奏後の聴衆の熱狂ぶりが凄まじいのには驚かされます。
外国のコンクールは聴衆が暖かいと言われますが、サッカーにおけるサポーターのような気持ちでコンクールを受けにくる若者を迎え入れているのでしょうね。
ヒルシュホーンの演奏後の拍手がフライング気味なのは、お愛嬌といったところですか。この中ではクレーメルのエルガーが現行CDには無いレパートリーなので大変貴重です。
レーピンのチャイコフスキーはさすがと言う出来ですし、ケレメンのバルトーク、イヴァノフのショスタコーヴィチも聴かせる演奏です。バラティのベートーヴェンも美しい音で実に丁寧な端正な演奏です。
録音は1967年のエルガー、パガニーニが強音が歪ぎみで音が荒れているのが少し残念です。