GSL /MST-001
HAMONY OF VIOLINS
使用楽器:
松下敏幸 Arco2004、Cantata2007、Musa2009
Stradivari 1731
Gurarneri del Gesu 1732
ヴァイオリン:浦川宜也 ハープ:田中資子
録音:2009年 11月 秋田アトリオンホール
シュポア:ソナタ第1、第2楽章 Arco 2004
サン=サーンス:ファンタジー Musa 2009
トゥルニエ:二つのロマンティックな前奏曲
Stradivari 1731、Cantata 2007、Gurarneri 1732、Musa 2009、Arco2004
パガニーニ:カンタービレ Musa 2009、Stradivari 1731
マスネ:タイースの瞑想曲 Cantata 2007、Gurarneri 1732
成田為三:浜辺の歌 Musa 2009、Cantata 2007、Arco2004
パラディス:シシリエンヌ Musa 2009
新作ヴァイオリンとオールド銘器を弾き比べたCDというのは世界初だそうで、言われてみますと、確かに歴史的銘器の弾き比べ オマージュ 12の世界的銘器へのトリビュート や新作楽器の弾き比べ THE LEGACY OF CREMONA はこれまでにもありますが、銘器と新作を比べたCDは見当たりませんね。敢えて言えば島根恵のCD、ALCD-7045 が新作ヴァイオリンの Iveとイタリアンオールドヴァイオリンの Storioni の聴き比べができるという点で、それに該当するかもしれませんが・・・
伴奏にハープが選ばれているので伴奏がヴァイオリンの音をマスクすることなく、それぞれのヴァイオリンの響きを十分に堪能することができます。
録音も大変美しいものです。ホールトーンがたっぷりと録られてはいますが、ソロヴァイオリンのフォーカスがぼけることはありません。高音域の抜けはかなり良いのですが、刺激的な成分が全く含まれていないので、全く自然で素直な音場が眼前に広がります。
惜しむらくは、それぞれの楽器の写真が載せられていないことです。確かにCDのジャケットのサイズでは大きな写真が載せられないので、訴求力が弱いのかもしれませんが、せめて松下敏幸の3台のヴァイオリンだけでも載せて欲しかったと思います。
さて、それぞれのヴァイオリンの音の違い、果たして新作と銘器とどちらに軍配が上がるのか等々、気になることは沢山おありだと思いますが、それは私がここでどうこう申すのではなく、是非ご自身の耳で実際に確かめてみていただきたいと思います。