KICC-3630
珠玉のヴァイオリン名曲
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリッチョーソ
ファリャ:スペイン舞曲 第1番
サン=サーンス:ハバネラ
ラヴェル:ツィガーヌ
イベール:間奏曲
サラサーテ:バスク奇想曲
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
パガニーニ:カンタービレ
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
マスネ:タイスの瞑想曲
フォーレ:子守唄
フォーレ:子守歌ヴァイオリン:ロラン・ドガレイユ
ピアノ:カトリーヌ・クールノ
録音:1991年 9月
ベルリンフィルのコンマス、ミッシェル・シュヴァルベ名演集 に続きまして今度は現在パリ管のコンマスを務めますロラン・ドガレイユのヴァイオリンソロ名曲集です。
ドガレイユは1957年フランス、ピアリッツ生まれ。7歳からヴァイオリンを始めパリ国立高等音楽院でピエール・ドゥカンに師事。1979年22歳で国立パリ・オペラ座管弦楽団のソリストとして演奏活動を始めました。その後フランス放送管弦楽団、ボルドー管弦楽団、サンフランシスコ交響楽団のコンサートマスター等を経て、パリ管弦楽団のコンサートマスターに就任しました。
同じコンサートマスターとは言え、所属するオケのお国柄の違いなのでしょうか、
シュヴァルベの演奏がどこを聴いてもカチッとしたところがあったのに比べると、ドガレイユの演奏はテンポの動かし方など自由度が高いように思います。音もエッジをあまり立てずに柔らかい淡い音色を多用します。その結果どの曲も柔らかくふんわりとした印象が強くなります。
フランスのオケは、指揮者が演奏を止めて指示を出しているときにも団員は私語しまくりだとか聞きますが、コンマスのオケの統率の仕方にも違いがあるのかもしれませんね。
バスク奇想曲、そのドガレイユの自由なテンポ感が生きています。また亜麻色の髪の乙女ではそのソフトな音色が大変心地良く響き、タイスの瞑想曲やフォーレの子守唄では浮遊感みたいなものが良く出ていると思います。
現在の使用楽器は、サン=テグジュペリが所有していたという Stradivari1708年製“Txinka”とのことですが、このCDの録音は1991年のことなのでそのヴァイオリンを使用していたかどうかは定かではありません。