インテルヴァッロはイタリア語でオペラの第1、2幕の後の休憩のこと。 カッフェやワインを飲んで少し一息いれて・・・。 という感じで弦楽器のお話からちょっと離れて一息ついてもらえればいいかな と思っています。
皆さん、こんにちは。 松下真紀 です。いつも主人の「クレモナ便り」にアクセスしていただきありがとうございます。
最近、主人の楽器製作が忙しくてなかなかお便りできなくなっているので、とうとう 私が駆り出される事になりました。
とは言っても私も1児の母、女の子で手がかからないとはいえいろいろとしなければ いけない事はあるのですが・・・。
気まぐれに生活日誌のようなものを提供できるのであれば、それはそれで楽しそう! と思い書き始めました。
クレモナだけに限ってしまうと、すぐネタ切れになってしまうのでイタリアに関わっ た事でお話できればと思っています。 よろしくお願いします。
さて、今日はお友達2人と家族3人でマントヴァに行ったお話をしたいと思います。
クレモナに来た事がある方はこの地名を1度は耳にしたことがあるかもしれません。 なぜなら、ミラノの中央駅からクレモナに向かう時に乗る電車はほとんどがマント ヴァ行きだからです。 皆さんはいつもクレモナで降りてしまうのでマントヴァには行ったことがないかもし れませんが、 そこで降りずに後40分位がまんすればそこに着きます。
その日、クレモナの駅で掲示板を見ると、なんと!マントヴァ行きは60分遅れ。 イタリアで電車が定時に着かない事は当り前ですが、60分遅れというのはさすがに今 までの中で最高記録でした。 1歳の子供連れの私達は1時間もの間、駅で時間をつぶさなければならなくなりましたが、幸い、駅のホームのそばに小さな池があり、そこで遊んでいたら意外ととあっとい う間に時間が過ぎ、退屈しませんでした。
結局、次の電車の方が早く到着しようやく 出発! マントヴァの駅に着くとまず第一印象は「駅がキレイ!!」 友人に聞いたところ、どうやら以前からずっと工事をしていたみたいです。クレモナ とは大違い。
そしてさすがに祝日&昼時(イタリアではお昼の時間帯には外にあまり人が歩いていませ ん。)というだけあって静か。 お店もほとんど閉まっていて、お腹がすいていた私達は急いでバールを探しました。
やっと見付けたお店には美味しそうなパニーノ(サンドウィッチ?に似たもの?)が 無かったのでもう少し足を伸すと、次に見付けたお店はバールではなくリストランテ&ピッツェリーアでした。
イタリア の飲食店は細かく分けると10種類くらいはあると思いますが、よくあるのは次の通り。
バールはいわゆるカフェ。ピッツェリーアはピザ屋さん。トラットリーアはその お店自慢の家庭料理がそろう大衆的な小食堂。そしてリストランテはだいたいのメ ニューはそろっているちょっと高級な感じのするレストラン。とはいっても特に厳密 な区別があるわけではなく、バールやピッツェリーアにも軽食はあるので、お腹のすき 具合にあわせてどうぞ。
そして日本から遊びに来た友人達がよく気にするのは服装。 ですがイタリアのレストランは普段着でぜんぜんOK!堅苦しいのが嫌いな私たちでも 気軽に入れます。
私たちが入ったところはなかなか洒落た感じだったので高いかなぁ?と心配しました が普通のお値段で、 パスタと白ワインを頼みこの時点でもう帰ってもいいかな?と思わせるほど満足。 ダメダメ!ここには綺麗な湖があるんだから、そこを見ないで帰るわけにはいきませ ん!
そして、少し行くとサンタンドレア教会。
思わずドゥオーモかと間違えてしまうほど立派な建築物でした。 私達家族3人はその前で記念撮影。 友達2人は早くも教会に入って行きました。 その後、私達も中に入り外で友達が待っているものと思い出てみると「あれぇ~?い ないねぇ~?」 私達ははぐれてしまったようです。
探す事10分、なんと2人は教会の真ん前にあるバールで優雅にワインを飲んでいるで はありませんか!!(`ヘ´) そこで2人は「ここから探してたんだよ~。」と言いながら、2人が飲んでいる赤ワイ ンのうちどっちをお土産にしようか悩んでいました。
次に行きましょう。 と言い聞かせ湖に向かいました。
早く早く湖に! かわいいメリーゴーランドを右手に見ながら、娘に「帰りに乗ろうねぇ!」と約束し 先に進むと、 次に現れたのはどこにでもお決まりのようにあるドゥオーモ、ドゥカーレ宮殿。
子供を持つ親としてはここは乗らなければと思いチケットを買うため列に並ぶと ラッキーなことに私達でちょうど定員オーバーになりギリギリ乗ることができまし た。
生まれて初めての船に娘はちょっと緊張しながらも楽しんでいる様子でした。
私は始め、周りの景色を見る余裕はなく、娘が船から落ちないか、靴が落ちないかな どそんな事ばかり気にしていましたが、 30分位経ったらやっと娘から目を離すことができ辺りを見渡すと、 クレモナではなかなか見ることのない自然がいっぱいでとてもリフレッシュできました。
どうやら日本人の子供がよほど珍しかったらし くあっという間に操舵席まで連れて行かれ、しかも船長さんときたら到着寸前にもかかわらず、カメラに向かって「ハイッ チーズ!」。
さすがイタリア人!! 後で聞くとこのおばさん、この船に乗組員として働く船長さんの奥さんでした。
船が岸に着くともうそろそろ駅に行かなければいけない時間になりました。
その電車を逃したら、次は2時間位時間をつぶさなければならないので、私達は急いで駅に向かいました。
娘にメリーゴーランドに乗ると約束したのに乗る事ができず、娘はとてもかなしそうで した。ごめんね。
そんなこんなでなんとか電車に間に合い小旅行の1日は終わりました。
あ~楽しかっ た! 皆さんもよかったら1度足を運んでみて下さいね。