CDを探す。曲を調べる。演奏家を調べる。
「200CDヴァイオリン」
200CDヴァイオリン編纂委員会編 立風書房 1900円
ISBN4-651-82040-9
この本は、もちろん弦楽器の名曲案内としても使えるのですが、秀逸なのは
Part2 楽器別名演奏家
Part3 弦楽器を知るための重要用語集
の二つの章です。
特にPart3は演奏法、楽器の歴史にまで言及しており、かなり役立ちます。
辞典代わりにお手元に置いておかれることをお薦めします。
「協奏曲スーパーガイド」 [弦楽器]
ONTOMO MOOK 音楽之友社 1500円
ISBN4-276-96036-3
題名こそ協奏曲ガイドですが、この本の売りは、ずばり 弦楽器名演奏家ガイド300
です。
これほど多くの奏者について、詳細な解説を加えた書籍は他に見ません。
とにかく、奏者について経歴を知りたい。うろ覚えのあの人について調べたい。
そんな時にすごく便利です。
その他、作曲者別協奏曲リストなども役に立ちます。
資料的価値の大変高い本です。
「名盤大全 協奏曲篇」
ONTOMO MOOK 音楽之友社 1800円
ISBN4-276-96059-2
これは、CDを選ぶときに参考になります。
もちろん、タイトルは「協奏曲」なので、ピアノ、管楽器 等全ての協奏曲を網羅しています。
それにしても、弦楽器の協奏曲の何と多いこと・・・・・
その理由の一つとして、この本では、同曲異演が、かなり紹介されているということも挙げられるでしょう。
ブラームスのヴァイオリン協奏曲に至っては、何と19種類ものCDが紹介されています。
となると、この本は1枚どれを買ったら良いだろうかという人の助けにはなりません。
でも、沢山同じ曲のCDを持たなくてもこれを読めば聴いた気分になれるかも。
収集癖のある人には極めて危険な本です。決してお手になさらないように。
だって、あれもこれも欲しくなってしまいますから・・・・
「名盤大全 室内楽曲篇」
ONTOMO MOOK 音楽之友社 1800円
ISBN4-276-96064-9
数多くあるソナタ は分類上室内楽曲になります。
ですから、この本に主要なソナタは網羅されていると言って過言はないでしょう。
もちろん協奏曲編同様、管楽器のソナタも含まれますがこれはまあ数は少ないです。
ピアノソナタは分類上は独奏曲 。したがって今度はピアノはこの本には含まれません。
上記の協奏曲編以上に、弦楽器のCD満載という感じです。
時々、外盤で手に入りにくそうなものや、廃盤CD、はたまたLP(!)が紹介されているのが何とも恨めしい。
だって、いくら良いって言われたって、聴けないじゃないですか!きる人。
そういう人にこの本はお薦めです。 せっかちな人にはこの本は向きません。
「クァルテットの名曲名演奏」
ON BOOKS 渡辺 和著 音楽之友社 950円
ISBN4-276-35143-X
弦楽四重奏が敬遠される理由として、筆者は
①響きが地味で眠くなる
②難しげだ
③通好みで取っ付きにくそう
などを挙げています。
かく言う私も、
オーケストラの方が、音色が多彩で飽きない。
どうせ コンサートに行くなら、4人に演奏してもらうより100人にしてもらった方が何か得した気分。
などと、思っていましたから。
ところがところが、歳をとるにつれ、オケは賑やかでしんどい。室内楽などをしみじみと聴いてみたいという心境になるから不思議であります。 かくして、最近は弦楽四重奏のCDを集めているところです。
日本の音楽環境も、随分と室内楽に適した大きさのホールが増え、ソリストとして活躍している人たちが、熱心に室内楽を演奏するようになってきています。 ほんとうに、機が熟した。という感じです。
そんな今、この本を片手に、弦楽四重奏にはまるのも悪くないですね。