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THE LEGACY OF CREMONA Ruggiero Ricci Violin DYNAMIC CDS 373


CDの中身をちょっと見てみましょうか


ナルデイーニ:ラルゲット
ドヴォルザーク:ロマンティックな小品0p75-1
シューベルト:万霊節の連祷
シベリウス:ロマンス0p78-21
リスト:コンソレーション
シューベルト:水車小屋と小川
ショパン:夜想曲
アクロン:ヘブライの旋律
グラナドス:スペインの踊り
サラサーテ:マラゲーニャ
リムスキー=コルサコフ:インドの歌
ドホナーニ:Andante rubato alla Zingaresca
パガニーニ:カンタービレ
ワーグナー:アルバムの一葉
スコット:蓮の花の国
サラサーテ:ファウスト幻想曲
ヴィエニャフスキー :ファウスト幻想曲~庭の情景
チャイコフスキー:感傷的なワルツ

ユベール・レオナール(1819-1890):
ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 第2楽章カデンツァ ×18回

1963年に出された『クレモナの栄光』 27P2-2145 (MCA Records)

ストラディヴァリ、アマティ、ガルネリデルジェスなど歴史的名器15本を使用し、それらの音色の違いを味わうというものでした。
中でも画期的だったのは、聴き比べ用として、15本全て同じ曲(ブルッフの協奏曲の第1楽章冒頭)を録音したということ。当時はまだLPの時代だったため、その部分は17センチLPに収録され、付録として付けられていました。
現在はもちろんCD化されてその付録部分も一枚に収録されています。

その他のヴァイオリン名器聴き比べCD

(他のページで既に紹介済みのものもあります。画像をクリックしてみて下さい。)

94F 04 CD (fone)

クレモナの市庁舎に展示されている楽器を演奏。
アマティファミリー、ガルネリファミリー、ストラディヴァリ。
TVの取材では高嶋ちさ子が触ることさえ許されなかった門外不出の楽器だが、アッカルドはイタリア人演奏家の特権?


95F 01 CD/R (fone)

PHCP-9257
ヴィヴァルディの四季の各曲をそれぞれ「ファイアバード」「エクス=レニエ」「ハート」の銘のストラディヴァリで弾き分けている。

TACET 36
この手の聴き比べにはあまり登場しないピエトロ・ガルネリやヴィヨームそして新作1台が含まれているところが珍しい。

DC-U01
セラフィン、モンタニァーナ、F.ガリアーノ、ベルゴンツィなどこのCDも他とは一味違った楽器選定。

Peter Biddulph
このCDも写真集付き。 アメリカ国会図書館所蔵の楽器アマティ、ストラディヴァリ、デルジェスを弾き分けている。

CDS 43/1-2
3台のストラディヴァリを弾き分けている。

BY38-1
アマティ、ストラディヴァリ、デルジェスを弾き分けるという点では珍しくないが、日本の奏者(徳永二男)というところが珍しい。

番外編
チャイコフスキー、シベリウス ヴァイオリン協奏曲 リーラ・ジョセフォウィッツ PHCP-1000

このCDはもちろん聴き比べを目的に作られたものではないのですが、結果的には聴き比べもできるというものとなりました。
彼女は1708年製のストラディヴァリ“ルビー”(ストラディヴァリウス協会から貸与)から1739年製のデル・ジェスに楽器をかえたのですが、このアルバムの録音はちょうどそうした狭間に行われたのです。 1994年10月のチャイコフスキーの録音にはストラディヴァリが1995年1月に録音されたシベリウスではデル・ジェスが使用されました。

こういった類の(意図せずして曲によって使用した楽器が異なってしまった)CDはおそらく他にも多数あるのでしょうが、使用楽器名が明記されていない限り、ちょっと判別は難しいですね。