お 客 様 の 声 3. (音大生 T.Hさんのお母様 Y.Hさんからいただいたお手紙より )
音大生 T.H さんのお母様 広島県尾道市 Y.H さんからのお手紙
松の内も明けて、なお寒い毎日が続いております。北見様にはますますご清祥のことと存じます。
このたびはT子の楽器・弓選びに関して大変お世話になりました。
(中略)
楽器や弓選びに必要な観点を、段階を踏んで丁寧に教えてくださったこと、大切な楽器や弓を何度も試させていただいたこと、さまざまな面で本当にお世話になりました。
このようにして、クロッツのほか、数本の弓を充分納得して選ばせてもらった経験は、今後T子や私達がそれらとつきあっていく上での基本を築くための作業であり、その第一歩を北見さんがともに歩んで下さったことになりました。
楽器に関する知識・考え方、また楽器や弓をどのように選んでいったらよいのかという基本事項を勉強させてもらったことで、今後、楽器や弓に関して考えていくときの基礎となるとても貴重な財産をいただいたと思います。
(中略)
感謝の気持ちは尽きません。 本当にありがとうございました。
また今後とも どうぞよろしくお願い申し上げます。
サラサーテ北見からのコメント
たまたま楽器の調整に来られていたT子さんに、先日ガンさんの工房でお会いしました。
そこで 久しぶりにKlotzの音を聴かせていただくことができました。ドヴォルザークの協奏曲の冒頭を弾いていただきましたが、いぶし銀のようにややくすんだ落ち着いた響きがドヴォルザークにぴったりで大変魅力的でした。今度機会があれば、たっぷりと演奏を聴かせていただいたいと思います。
T.H さんはそれまで1850年頃のイタリアの楽器を使用されていましたが、色々不満を抱えられておられました。それを当店でドイツの楽器に買い替えられました。世間一般的には「格下の楽器にどうして?」ということになろうかと思うのですが、楽器のパフォーマンス、弾き手との相性等をご確認になり、私のご提案を快く受けてくださり、躊躇なくご購入を決断されました。私自身、その楽器は、手に入れた時 「やはりドイツでもこのようにイタリアの楽器に優るとも劣らない素晴らしい楽器が存在するのだ」 という感慨を強く持った、いわば記念碑的な楽器でしたので、気に入って使っていただけて非常に嬉しく思っております。